高田屋嘉兵衛翁伝 嘉兵衛翁生誕240周年記念版
高田屋顕彰館編/21 cm x29.7cm / 144 pp.
2009年2月
\2100(税込)
ごあいさつ

 高田屋嘉兵衛は、明和6年(1769)旧暦正月(2009年では1月26日)、淡路島洲本市五色町の貧しい農家の6人兄弟の長男として生まれました。幼い頃から海に親しみ船を愛した嘉兵衛は、やがて優秀な船乗りとなり、大坂(大阪)から蝦夷地(北海道)へ至る西廻り(日本海)航路で交易する廻船問屋として活躍を始めます。1500石積みの大船辰悦丸を建造し、箱館(函館)に地歩を固めた嘉兵衛は、単なる商人としてだけではなく、幕府の要請を受けてエトロフ島とクナシリ島間の航路を拓くなど、北方の開拓者としても優れた功績を残しました。
  その生涯の絶頂期に不運にも巻き込まれた「ゴロヴニン事件」では、自らが囚われの身となりながら、その英知と勇気と人間愛に貫かれた「高田屋外交」で、日露両国の和解を成し遂げました。

 本書は、高田屋嘉兵衛翁の生誕240周年を記念し、全国に散在する嘉兵衛関係の各種資料を通してその人物像に迫ると共に、現在へ至る私達の顕彰活動の一端を紹介致します。

           高田屋顕彰館・歴史文化資料館

目次

ごあいさつ
海人の島
少年時代
兵庫津
北の海へ
アイヌモシリ
  ・蝦夷錦
幕府の北方探検と蝦夷地開拓
エトロフ島
蝦夷地における事業
高田屋
世界の中の日本
日露交渉史
  ・アダム・ラクスマン来航
  ・ニコライ・レザノフ来航
 ・漂流民たち
  ・フォボストフ事件
ゴロヴニン事件
  ・ゴロウニン幽囚
  ・ゴロウニンと日本人
高田屋外交
  ・嘉兵衛幽囚
  ・高田屋外交
  ・うらぁ タイショー
  ・日本幽囚記
晩年
旗合わせ
教科書の中の嘉兵衛

 

嘉兵衛ゆかりの地
  ・淡路島
  ・神戸市兵庫区
  ・函館市
  ・根室市
  ・クロンシュタット市
  ・カムチャツカ州ナリチェボ自然公園
私達が人間という名で呼ばれるためには
  ・海、日本、そしてカムチャッカ
   −リコルドの生誕地タローペツの子供達
高田屋塾(講演録)
 ・嘉兵衛とリコルドとの友情ーその今日的な意義
    アナトリー・チホツキー (リコルド6代目子孫)  
・ワシーリィ・ゴロウニンと高田屋嘉兵衛の記念すべき出会い
   〜遠き時代の露日関係史
     イリーナ・コジェーブニコワ (作家・ロシア共和国文化功労者)
  ・高田屋兄弟会社
      高田 嘉七(高田屋7代目)
  ・日露の姉妹都市交流から
      保田 孝一(岡山大学名誉教授)
  ・信義を共有した人達
      端山 文昭(元産経新聞編集部次長)
高田屋関係年表