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> 「菜の花の沖」番組制作

 

本文は、NHK番組広報資料より
転載させて頂きました。_( ._. )_ ) 

〃素敵な日本人〃

NHKエンタープライズ21 ドラマ部
エグゼクティブ・プロデューサー
吉川 幸司


「歴史に学ぶ」という言葉があります。

平たく言えば人間を学び、世の中を学ぶという意味なのでしょう。 その意味で歴史はまさに生きた教材と言えます。

そしてもうひとつ、歴史との向かい合い方に、その時々の「時代 を超えた」日本人の姿を見ることで、新しい世紀に向かう自分たち の指針にするということがあるように思います。

その意味で言えば、 江戸時代にあって、一介の商人でありながら、日露の国境紛争を体 当たりで解決した高田屋嘉兵衛の人となりは、ともすれば自信を失 いがちな現代の日本人(自分も含めてですが)に、自信と、日本人 であることの誇りを与えてくれるような気がします。 言葉の通じない異境にあって、「心」で日本の論理をロシアに説 き、ロシアの論理を「心」で聞いたことが、嘉兵衛をして、この偉 業を達成させた原動力とすれば、21世紀に向かおうとしている私た ちにこのドラマは、多くの示唆を与えてくれるに違いありません。